本記事のメイントピックス⇩
①INPEX(1605)の基本情報・業績・キャッシュフロー
②INPEXに投資した理由と実際の保有状況
③配当金・株主還元・株主優待制度の整理
④保有者目線で見たINPEXの強み・弱み
※本記事は、筆者の個人的な資産管理・投資記録に基づく記事となります。
特定の金融商品や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
投資判断は、ご自身のリスク許容度や目的に応じてお願いいたします。
本記事の要約|INPEX(1605)の各種情報・株主還元・優待を整理
INPEX(1605)は、日本を代表するエネルギー開発企業です。
私がINPEXを保有している主な理由は、エネルギーセクターの主力銘柄としてポートフォリオに
組み入れたかったこと、そして累進配当を含む株主還元方針に魅力を感じたことです。
現在は800株を保有しており、配当金と株主優待のQUOカードを受け取りながら
長期保有を続けている銘柄の一つです。
この記事では、INPEX(1605)の基本情報や私自身の投資理由、更には保有状況、配当金
株主優待制度、そして総合レビューを実際の株式ホルダー目線で紹介します。
【前回の保有株式:ユニカフェに関する記事⇩】

INPEXの基本情報|業種・業績・財務推移
①INPEXの基本情報|企業業種と概要
※以下の情報は2026年8月17日時点の各種情報をベースとしたものになります。
| 項目 | 数値・内容 |
| ①証券コード | 1605 |
| ②市場・業種 | 東証プライム・鉱業 |
| ③株価 | 3,652円/1株 |
| ④時価総額 | 約4兆7,500億円 |
| ⑤予想PER/PBR | 約8.0~9.0倍/0.85倍 |
| ⑥自己資本比率 | 60.8% |
| ⑦予想配当/予想配当利回り(税引前) | 年間112円/2.97% |
| ⑧信用格付け | R&I:AA |
| ⑨INPEXの概要 | ・INPEXは、石油・天然ガスの探鉱、開発、生産、販売を一貫して手掛ける日本最大級の総合エネルギー開発会社。オーストラリアのイクシスLNGプロジェクトやアブダビの油田権益を中核に、東南アジア、日本、欧州などで事業を展開している。近年は従来の石油・天然ガス事業に加え、水素・アンモニア、CCS・CCUS、地熱・風力発電などの低炭素・再生可能エネルギー分野にも投資している。 ・2026年の値動きは、イラン中東情勢緊迫化・緊張緩和の一連の動きを背景として、年初来高値は4,955円、安値は3,020円で、値動きが大きくなっている銘柄でもある。 |
②INPEXの基本情報|業績・財務推移
INPEXの売上高・利益率推移(FY2021~2026予想)
※以下の情報は2026年8月17日時点の各種情報をベースとしたものになります。


| 対象年度/項目 | 売上収益 | 営業利益 | 親会社利益 | 1株当たり純利益 |
| FY2021 | 1.24兆円 | 5,907億円 | 2,230億円 | 153.87円 |
| FY2022 | 2.32兆円 | 1兆2,464億円 | 4,382億円 | 320.69円 |
| FY2023 | 2.16兆円 | 1兆1,142億円 | 3,217億円 | 248.55円 |
| FY2024 | 2.27兆円 | 1兆2,718億円 | 4,273億円 | 345.31円 |
| FY2025 | 2.01兆円 | 1兆1,354億円 | 3,938億円 | 330.82円 |
| FY2026(予想) | 1.97兆円 | 1兆2,230億円 | 5,100億円 | 438.82円 |
・直近の数年間(2021年~2026年予想)における売上収益・利益のポイント整理⇩
⭐売上収益・営業利益・親会社帰属利益などが順調に伸びている点が大きな注目点
⇒原油価格の上昇や円安進行影響といった背景が追い風要因になっている。
・FY2026の会社予想に関しては、中東情勢や原油価格、為替などの不確実性が
存在する点は留意。一方で親会社帰属利益の見込みは過去最大とここも注目点。
※FY2022とFY2023の間に日本基準→IFRSへの会計基準変更があるため
・2021~22:日本基準の参考値
・2023~26:IFRS基準での連続比較 2つに分けてそれぞれ比較するのが好ましい
INPEXのキャッシュフロー推移(FY2021~2026上期)


| 対象年度/項目 | 営業CF | 投資CF | フリーCF |
| FY2021 | 4,454.6億円 | ▲1,307.3億円 | 3,147.3億円 |
| FY2022 | 7,512.8億円 | ▲5,255.7億円 | 2,257.1億円 |
| FY2023 | 7,881.3億円 | ▲3,201.2億円 | 4,680.1億円 |
| FY2024 | 6,547.4億円 | ▲2,904.0億円 | 3,643.4億円 |
| FY2025 | 6,938.9億円 | ▲6,687.3億円 | 251.6億円 |
| FY2026(上期) | 5,538.9億円 | ▲4,247.0億円 | 1,291.8億円 |
・直近の数年間(2021年~2026年上期)におけるキャッシュフロー関連のポイント整理⇩
⭐営業CFが力強く推移/FY2022以降は4年連続で年間6,500億円以上の営業CFを稼ぐ
⇒資源価格の不安定性がある中で、上記の営業CF推移は本業の稼ぐ力がかなり強い証拠
⭐フリーCFは5期連続で黒字/直近の自己資本比率も60.8%と堅調
⇒FY2025が萎んでいる金額になっているが、投資や開発関連のキャッシュアウトが主因
近年では、大規模な自社株買いや増配発表もしており、これらを踏まえて考えると
INPEXのキャッシュ創出力はかなり強く、創出キャッシュを投資や株主還元に充てており
かなり好ましいキャッシュフローサイクルになっている。
INPEXのセグメント分析(FY2026上期)


| セグメント/項目 | 売上収益 | セグメント利益 | 利益率 |
| 国内石油・ガス | 1,126.6億円 | 78.8億円 | 7.0% |
| イクシス | 2,292.6億円 | 1,730.7億円 | 75.5% |
| 海外その他 | 6,592.0億円 | 778.8億円 | 11.8% |
| その他 | 146.1億円 | 24.4億円 | 16.7% |
| 全体 | 1兆4.95億円 | 2,631.5億円 | 26.3% |
・INPEXのセグメント別データのポイント整理⇩
⭐イクシス:豪州沖での大型LNGプロジェクトのセグメント利益・利益率が目を見張る
⇒INPEXが主導する大型LNGプロジェクトが中核事業となっている状況。
・海外や国内事業も利益を堅実に確保しているが、今後の成長戦略においては
イクシスLNGへの投資と拡張が大きな鍵を握っている。
【イクシスのざっくり説明⇩】
・豪州沖のガス田から天然ガスを生産、液化設備でLNG化して日本などへ販売している。
・INPEXが操業主体として主導する、日本企業初の大型LNGプロジェクト。
・2018年の生産開始以来、安定操業でINPEXを支える中核事業・資産となっている。
INPEXの投資背景と運用状況
INPEXの投資背景
まず、INPEXへの投資背景ですが、下記の背景になります。
- エネルギーセクターの主力銘柄としての役割を期待した。
⇒日本を代表する大手企業の1つで、規模・影響力の大きさを判断材料としました。 - 近年増配傾向であり、優待制度も含めて株主還元が良好だと判断。
⇒近年のキャッシュフローや売上収益、利益率が高水準をキープしており
今後の還元強化も十分に見込めると踏みました。
エネルギー関連の企業ですと、ENEOS(5020)や石油資源開発(1662)などの
企業も思い浮かびますが、連続増配(累進配当)・優待有・高い営業利益率
これらを満たす国内のエネルギー企業は、現状INPEXしかないと見ます。
⭐INPEXの強みを整理⇩
①高水準の営業利益率:イクシスLNGを中心に事業や株主還元の元手を稼ぐ力はかなり高い
②連続増配中+経営計画の中で”累進配当”も明文化:還元姿勢もしっかり見せている
③莫大な投資や還元:キャッシュアウトがある中でも、自己資本比率は約60%台と堅実
(☝INPEXのIRライブラリーページに飛びます)
INPEXの株価・配当推移
次に、INPEXの直近5年間における株価と配当推移を見ていきます。


| 対象年度/項目 | 配当金(1株当たり/税引前) | 配当性向 |
| FY2022 | 62円 | 19.3% |
| FY2023 | 74円 | 29.8% |
| FY2024 | 86円 | 24.9% |
| FY2025 | 100円 | 30.2% |
| FY2026(会社予想) | 112円 | 約25.5% |
・INPEXの株価・配当金推移データのポイント整理⇩
①株価の推移
⇒基本的にはFY2022から右肩上がりの傾向。FY2026に入ると中東情勢の緊迫化もあり
4,955円と5,000円に迫る株価上昇を見せる。現在は年初来高値ラインよりも下落しつつも
直近では3,400円~3,900円近辺で推移。
②配当金推移・配当方針
⇒株価上昇と同じく、配当金も増配傾向。FY2026は年間で112円/株の見込み。
直近8月上旬の決算では、最大5,000万株・最大1,400億円の自己株式取得も発表。
(買付期間は2026年8月10日~12月31日)
※中期方針上では”総還元性向50%以上”も掲げており、還元姿勢はかなり強い
実際の運用状況・直近の配当金
26年8月19日の夜間PTS終値ベースでの、運用状況は下記になります。


- 取得単価:1,993円/株
- 時価評価単価:3,869円/株
- 保有株式数:800株
- 運用損益:(3,869-1,993)*800=1,500,800円の評価損益プラス
FY2026での中東情勢緊迫化により、株価は大きく上昇しています。
直近では過熱感は薄れつつありますが、それでも十分な上昇恩恵を
得ることが出来たと思います。(完全にラッキーでした)
次に直近の配当金、そのデータを用いた配当利回りになります。


直近の配当入金(税引後)と時価評価単価or取得評価単価を用いた試算⇩
・INPEXの配当金権利月:6月/12月の年2回:中間・期末の2回配当
・INPEXの配当金実績:31,874円
・1株当たりの配当金額(税引後):31,874*2/800株⇒約79.7円/株
⭐1株当たりの利回り(時価単価ベース):79.7/3,869⇒約2.06%
⭐1株当たりの利回り(取得単価ベース):79.7/1,993⇒約4.0%
※上記はざっくりベースの試算であることをご留意ください。
INPEXの税引き後の配当金利回りは時価単価ベースで約2.1%と、直近の急激な株価上昇によって
利回り自体は低くなってしまっていますが、キャッシュを稼ぐ力や株主還元姿勢が強いため
今後の増配発表も十分に期待出来ると思います。
次に、INPEXの優待制度・優待品を見ていきます。
INPEXの優待品紹介
INPEXの優待品(権利)は3種類が設定されており
①施設の見学会 ②QUOカード ③INPEXオリジナルの記念品 になります。
- ①施設の見学会
⇒必要株数:100株 ※抽選のため、必ず参加できる訳ではありません - ②QUOカード
⇒必要株数:400株 ※1年以上の継続保有が条件 継続年数と保有株式数で金額UP - ③INPEXオリジナルの記念品
⇒必要株数:800株(下記2つが詳細条件) ※8年以上の継続保有が条件で一度きり
(1)400株以上を8年間保有
(2)保有年数が8年間に達した年の割当基準日に800株以上を保有
多くの方にとっては、②QUOカードがメインターゲットになるかと思います。
⭐INPEXのQUOカード優待制度におけるポイントチェック⇩
①保有株式数:400株の場合⇩
・1年以上の継続保有:1,000円相当
・2年以上の継続保有:2,000円相当
・3年以上の継続保有:3,000円相当
②保有株式数:800株の場合⇩
・1年以上の継続保有:2,000円相当
・2年以上の継続保有:5,000円相当
・3年以上の継続保有:8,000円相当


オリジナルQUOカードのための必要キャッシュは、時価ベースで約155万円と
ハードルは極めて高いですが、配当金と合わせてハードルの高さに見合った
優待内容になっていると思います。
※INPEXの株主優待は継続保有条件が重要です。
貸株サービスの利用、証券会社の変更、NISA口座への切り替え、売却後の買い戻しなどで
株主番号が変わると、継続保有とみなされない可能性があります。
総まとめ①|INPEX(1605)の銘柄主観レビュー
INPEX(1605)の主観レビューを整理・掲載します。




| 項目 | 項目別一言コメント |
| 株価P | 全く文句なし。4,000円台後半を期待 |
| 配当金P | 配当性向を見る限り、増配余地にも期待 |
| 株主優待P | 汎用性・額面金額共に、全く文句なし |
| 将来期待性P | イクシスLNG中心に更なる飛躍に期待 |
| お気に入りP | 自社株買い・増配、文句が出てこない |
現在では、自身のエネルギーセクターの主力・中心銘柄としての立場を確立しており
投資前の期待を大きく上回る活躍・結果を残してくれています。
⇒コメントにも記載しましたが、完全にラッキーであったと振り返ります。
キャッシュフローや財務の健全性、株主還元姿勢など、どれをとっても
文句はありません。今後の飛躍が楽しみな銘柄の1つになります。
総まとめ②|INPEX(1605)の強み・弱み、どんな人に向いている?
最後に、INPEXの強み・弱み(リスク)とどんな人に向いている/検討候補になるか?
上記を纏めていきたいと思います。
⭐INPEXの強みポイント再整理⇩
①強力なキャッシュ創出力/投資・還元・財務健全性維持とバランスが非常に強い
②中核事業:イクシスLNGの高い利益率と今後の成長性に期待できる
③事業内容上、資源・インフレ・円安への耐性が強い
⭐INPEXの弱み・リスクポイント再整理⇩
①原油価格・LNG価格・為替への依存が大きく、自社努力では制御できない不安定性
②イクシスLNGや中東権益への集中リスク
③巨額投資と埋蔵量補充が必要な事業構造
⇒開発遅延・コスト超過・埋蔵量不足が起きると、将来の成長やFCFが鈍るリスクあり
・INPEX(1605)が投資検討の余地がある銘柄になりそうな方・ポイント⇩
①エネルギーセクターで成長性・堅実性のある銘柄を探している方
②財務・収益性が良好で、株主還元も重視している企業を探している方
③長期保有が前提で、将来の増配や自社株買いといった株主還元を期待・待てる方
※最終的な投資判断は、自己責任でお願いいたします。
仮にQUOカードの優待ライン:400株到達までを見据えて、ゼロベースから投資される場合
足元の時価評価ベースで、約155万円とかなり多くのキャッシュが必要になります。
もしゼロベースで購入スタートする場合には、単元未満で、少しずつ購入していくのが
リスク・リターンの面で丁度いいかなと思います。
(繰り返しになりますが、最終的な投資判断は自己責任の下でお願いいたします)
個別株・優待株投資におけるおすすめアイテム紹介
株主優待ハンドブック(最新版)
株主優待銘柄を増やしていくなら、制度内容や権利月を一覧で確認できる本があると便利です。
私自身も優待銘柄を探すときは、配当利回りだけでなく、優待内容・継続保有条件・権利月を
合わせて確認するようにしています。
複利で伸びる1つの習慣
資産形成は、短期的な急騰よりも、毎月の積立・家計管理・振り返りを続けることが大切であると身をもって感じています。"複利で伸びる1つの習慣"は資産形成は勿論、家計管理や日々の
生活ルーティーンなど多面的に役立つ1冊であり、私にとっては人生のバイブルになります。
関連記事|過去の保有株レビュー・家計簿公開・資産公開レポート
保有株レビュー:
・ランサーズ(4484)の保有株レビュー
・ミツバ(7280)の保有株レビュー
資産公開レポート:
・2026年7月末の資産公開レポート
・2026年6月末の資産公開レポート
家計簿公開レポート:
・2026年7月家計支出管理レポート
・2026年6月家計支出管理レポート
その他旅行レビュー:
・黒川温泉:月洸樹宿泊記
・湯布院:山荘わらび野宿泊記
・佐世保:アーケード街・松浦鉄道・弓張の丘ホテル



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